"もうカッコつけてくしかないじゃん" 女王蜂の新曲「HALF」がカッコ良すぎて。
女王蜂というバンドの「HALF」という曲がかっこいい。
この曲は東京喰種(トウキョウグール)のアニメED主題歌に採用されている曲です。
そのため、MVもアニメを意識した格好をしてます。
まずは軽くアニメの内容に触れようと思う。
人間を食べなければ生きられない人の姿をしたグールという人種が存在し、そのグールを専門に捉えたり殺処分する専門捜査官との戦いを描く話です。
ちなみに人権はないので基本殺処分して武器の材料になります。
主人公は臓器移植に依ってその人間を喰う怪物人種になってしまったんですが、日常生活も当然送れないので人間になりきれず、怪物にもなりきれない。そんな中途半端な立ち位置で揺れ動くキャラクター。
そんな話にピッタリなHALFというタイトル。
女王蜂というバンドについて。
デビューアルバムに収録された曲「デスコ」がモテキの主題歌になったことでデビューと共に話題になった。
おそらくこの曲が一番有名。
ちなみに初めて聴いた時は「チャラチャラしたオネエ系のバンドなのかな?」程度にしか思っていなかったです。
曲はよかったですが特に興味は引かれませんでした。
それ以来特に接点がなかったのですが、僕の好きなDAOKOとコラボレーションすることがあり、その曲が凄くよかった。
そこから改めてちょくちょく聞いているとボーカルアヴの無重力さに惹かれ始めました。
メンバーの個人情報は明らかにされていないが、ボーカルの薔薇園アヴは黒人系ハーフらしいです。
おまけに男なのか女なのか分からないような格好や歌詞をよく書きます。
ハーフな上に中性的なんですね。
きっと黒人系のハーフであることや、自分がアッチなのかどうなのか、性に関することで悩みやイジメなども受けたかもしれません。
そんな背景を汲み取り歌詞を聞いてみる。
歌詞
「もうカッコつけてくしかないじゃん」
「誰かのせいには したくないよ」
「生まれてみたいから生まれてきただけ」
「半分なんて思ったことないぜ」
かっこよすぎるやろ!!!
自分に生まれてしまったのであれば、今の姿になってしまったのであれば、嘆いていてもどうにもならない。
ゲイだってハーフだってもうカッコつけてくしかないじゃん。
誰かのせいにはしたくないし、生まれたいから生まれただけだ。
自分は半分なんかじゃない。
かっこよすぎない??
前半は「踊るの大好き健康第一」とか「カーステでノリノリ」とあえて陽気さを強調しておきながらサビから深いことを言ってるんですよ。
おネエなのかは知らないけど、オネエ的な「悲しさは見せないぜ」みたいな姿勢にグッと来ますね。
自分のハーフと主人公のハーフを上手く重ねた素晴らしい曲に仕上がってます。
女王蜂ファンからもアニメファンからも支持を受けられるでしょう。