【ザ・ノンフィクション】新・上京物語 煙突とスカイツリーと僕の夢【感想】
・「新・上京物語 前編 ~煙突とスカイツリーと僕の夢~」
・「新・上京物語 後編 〜夢と別れのスカイツリー〜」
ザ・ノンフィクションを見ていたら引っかかったので感想を書きます。
ちなみに「ザ・ノンフィクション」とは、知る人ぞ知るフジテレビの無情なドキュメント番組です。
やっぱり田舎者かつ大事に大事に育てられた、のほほんとしてるやつはだめですねww
物語は料理人を目指す18歳の一摩が主人公。
高3の夏から就職が決まっていたとナレーションが入り、
「なんで東京いくの?」という友達の質問に対して「上を目指したいから」と豪語。
一摩は両親に先立たれ、祖父母に育てられる。
その祖父は腕利きの料理人で、孫が食べる料理に一切の手抜きはしないと豪語。
どうやらこの祖父の影響で料理人を目指しているらしい。
この時点でなんか仕事できなさそうなボケッとした小デブだなぁ・・・
こういうデカいこと言って自分が見えてない勘違い君っていたよなぁ・・・
と怪しみながら視聴。
そしてサラッと「料理人を目指している割には家で料理をしなくて緊張感がない」みたいなナレーションが入ります。
ええ?www
カズマ料理しないの??w
そして東京へ。
あ、ちなみにじっちゃんのコネで「レストラン大宮」という有名店に就職します。
受け入れてくるオーナーシェフの大宮さんはすごい気さくでいい人に見えます。
一摩のことを「大事に育てられたのがわかるし、ハキハキしてちゃんとしてる、ここ数年新人がすぐやめてばかりだったので期待している」と語る。
職場の人たちも普通の飲食店よりはずいぶん優しそうな感じ。
出勤一日目・・・
オーナーにやめたいと言い出すwwwwwww
「楽しくできてない、料理人になりたいのかわからなくなった」と。
ガチで料理をしてこなかったので先輩に怒られてヘタレたらしいw
「ちょっと結論出すのが早いよね、とりあえずやってごらん?誰も迷惑だなんて思ってないから。」とオーナーの懸命な説得でその場は収まる。
飲食業界が厳しいっていうのはわかりますよ。
でも見た感じでそんなにあたりがキツくなさそうなんですよね。
オーナーもすごい良い人そうだし。
三ヶ月後・・・
ほぼ同じ理由でやめると言い出すwwww
一回教えて貰ったことをすぐ忘れてしまう怒られてしまうだの・・・。
それでもオーナーは「それは普通だよ、みんなそうだよ」、「上達してほしいから言うんだ」、「どうでもよかったら何も言わない」、「切り替えてごらん?」との引き止めにも応じず。
オーナーが「なにかやりたいことあるの?」と聞いても「これから探す」と答える。
そしてこの三ヶ月で学んだことはデカいので・・・もう十分と言おうとしたところで
「何もでかくないよ、三ヶ月じゃなにも学んでないと思うけどね」
とオーナーが確信を突く。
最終的にはオーナーが「料理人になるんだったらもっと引き止めるけど、ならないっていうならもう仕方ない」
70になるので最後の弟子かなと思ってたんだけどねとぼやく。
先輩シェフ
「一摩くんの料理への気持ちはなんだったんですか?」
「未経験者なんでいつも以上に相当気をかけていたんですよ・・・難しいですね」
周りの人のセリフが刺さる。
当人の一摩は北海道に帰る前にスカイツリーから東京を眺め、「東京ってすごいな」
アホかwwwww
田舎に住むっていうだけで世間ズレするのに祖父母にかわいいかわいいって優しく雛のように育てられちゃこんなヘタレになりますよね。
世間ズレとヘタレの相乗効果が一摩なんだと思います。
ある程度厳しく育てられないと人間だめになりますね。
孫への愛のような優しさをみんなが振りまく社会なら良いですが、現実はそうじゃないんで。
温室育ちだとしても人並みの根性さえあれば成長するんでしょうけど、そこで逃げ出したら成長はない。
周りの人も良い人そうだし、じっちゃんのコネもあるし、そのじっちゃんもガンで余命宣告されてるのに、踏ん張る場所まで用意されてこの状況でなぜ踏ん張れないのか・・・。
正直自分もどっちかと言うとヘタレですが同情の余地がないっすね。
じいちゃん子なら死に際くらい踏ん張って安心させてやれよ・・・。
それくらいできなくてどうするんだ。
そもそも環境がよすぎるくらいで踏ん張るほどのことでもないし・・・。
おばあちゃんに「もうだめかも・・・」みたいな電話もしてたけど、本当に男としていちいち格好悪い。
憤りを感じたので書き殴ってしまいました。
世の中逃げたほうがいいことはありますよ。
セクハラ、パワハラ、いじめ、ブラック等そういうのは一瞬で逃げるべきです。
踏ん張るほうが馬鹿だ。でも今回のケースはそうじゃないよね。
彼の人生において踏ん張るべきところだったよねと思うんですよ。
でもやっぱり悪いのは甘やかした教育かな。
それにしてもザ・ノンフィクションはどこでこういう人材をみつけてくるのか・・・。