【感想】劇場版エウレカセブン ハイエボリューションを見てきたけども・・・
舞台挨拶付きのチケットを取ったのに行けなかったエウレカの映画をようやく見てきました。
今まで明かされていなかった前日譚が描かれるという触れ込みだったので、それを主軸とする新作かと思いきや・・・・だいぶガッカリです。
このPVの出来が良すぎて期待しすぎましたw
ポジティブな人とネタバレ嫌いな人は以下注意。
まず、冒頭のサマーオブラブについては完全に新しい内容だったのでテロップが煩わしいのとホランドに百歩譲って合格です。
レントンの父親のアドロックも古谷徹さんの演技が良かったです。
ただ、その冒頭の新規ストーリーはあっという間に終わり、なんだか見たことのある映像がしばらく続いて映画が終わりました。
「なんじゃこれ・・・」っていうのが率直な感想です。見てますか監督。
しかもただ映像を使いまわすだけではなく、内容を改変してます。
既存の映像を切って貼ってセリフまで変えてオリジナルストーリーにしてます。
手抜きでしょこれ・・・。
レントンがビームス夫妻の養子だった事になってるし、ベルフォレストへは寮制の軍学校へ通うために滞在していたことになってます。
じっちゃんどこいった・・・。
とにかく設定が無理矢理すぎて原作ファンからしたら違和感しかない。
ベルフォレスト云々は見過ごすとしてもビームス夫妻とレントンの絡みは顕著。
そこはそのセリフじゃないだろ・・・というシーンが多すぎてムズ痒い。
一から作らず切り貼りしているので原作を知らない人から見ても不自然な作品に仕上がっていると思います。
育ての親の元にずっとあったLFOに今更感激しないだろうし、部屋が綺麗で感激とかしないでしょ。
ビームス夫妻の元から旅立つ理由もいまいちしっくりこない。ポッと出のエウレカより育ての親を優先するでしょ。
こんなんじゃ共感できないよ。
レントンがゲッコー号から家出をしたタイミングでビームス夫妻の養子になる話なら見てみたいですが。
小賢しいのが「PLAYBACK」やら「8時間前」やら時間軸があっちこっちへすぐ向かいまして、この推移が10回はあったんじゃないかってぐらい時間が飛びまくります。
はっきり言って、この時間が飛びまくる演出に脚本的な意図があるとは到底思えず、上述の辻褄を誤魔化しているようにしか思えません。
単純に話が分かりづらくもなって原作を知らない人からしても混乱を生むだけ。
やたらテロップも多すぎて内容把握しきれない。
カッコつけてるけど小細工でしょこれ。
新しい映画のはずなのに見たことのある映像ばかりでいまいち見た気がしませんでした。
原作ファンを殺し、初見も殺すどっち付かずの映画になっている気がします。
エウレカで一番大切なハートフルな要素が足りない!
僕が言いたいのは
でもそんなモヤモヤをエンディングの「Glory Days」が掻き消してくれます。
さすがの尾崎豊の息子である尾崎裕哉がこの映画のために書いたらしいです。
この曲が良すぎて映画の内容が負けてると感じたのは僕だけでしょうかw
ボロボロに書きましたが1章は物語の導入ということで見過ごしましょう。
前日譚のサマーオブラブというジョーカーを使ってしまった2章以降はどう展開していくのか。
好きなアネモネがどうなってしまうのか気になるので2章も見ます。